一生に一度はポルシェということで、20歳でローンを組み購入。
はじめのうちはノーマルで乗っていたが、刺激不足だった。
エンジンの吹け、回転落ちがイマイチだったので、当時円高だったこともありebayでAASCO製の軽量フライホイールやRSS製アンダードライブプーリー等を入手。
ノーマルではツインマスという、フライホイール側に変速ショックや回転ムラ吸収用のダンパーがついていて非常に重いうえ、そのダンパーがヘタっていたせいで半クラッチ時にジャダーが発生していた。
AASCO製フライホイールはシングルマスで、一般的なフライホイールに変更となる。本来、シングルマスの場合はクラッチ板にダンパースプリング付きのものを使用する方が良いようだが、ダイレクト感向上や重量増を嫌いダンパーレスのプレートを使用。
アンダードライブプーリー装着も相まって、エンジンの吹け、回転落ち、加速性も向上し、副次的にマフラーサウンドも切れの良い音になったので、これぞスポーツカーというものに激変した。
フライホイール、クラッチをダンパーレスとしたことで、アイドリング時に、ガラガラと歯打ち音がけたたましく響いており、あまり詳しくない者には壊れてる?と聞かれてしまうことが唯一のデメリットだったが、個人的には歯打ち音含め気に入っていた。
ミッションの載せ降ろしは意外と難しくなかったが、リアのクランクオイルシールが国産では見たことがない大きさで、圧入に失敗。リフトを借りていたこともあり作業を中断するわけにもいかず、夜中上田を出発し東京でオイルシールを購入、とんぼ返りで作業を続けた。当時オイルシールだけで1個8000円ほどしたような記憶がある。失敗を恐れて念のため2つ購入した。
また、ノーマルシートのホールド性もかなり悪かったので早いうちにフルバケットシートへ変更。
クラッチペダルに踏力をアシストするヘルパースプリングがついているのだが、こちらもフィーリング悪化の要因となるため取り外した。
途中、定番のリアスクリーン割れが発生し、ハードトップを探していたところ、近場で987用のハードトップが出てきた。さすがにモデルが違うためつかないだろうとダメ元で載せてみたら、どうやらドアガラスの形状が違うだけのようで、987用のドアガラスを手配し交換したところ、問題なく装着できてしまった。
ハードトップ装着により一層剛性感がアップした。
ハンドリングとブレーキについてはさすがポルシェ、ブレーキパッドを多少アップグレードした程度で十分な走りを見せた。
特に、コーナリングでは、バンプ時にリアの外輪がトーインとなる特性から非常に限界が高く、滑り出したら制御できないかもという恐怖感に常に苛まれていた。(実際は多少滑る程度なら案外コントロールできる懐の深さはあるのだが…)
その経験により、コーナリングスピードに対しての耐性が鍛えられた。
7年ちょっと乗っていたが、水回りと足回りのリフレッシュが迫っていたことなどからヤフオクにて売却した。
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